『グランド・セフト・オートVI』の発売が2026年11月に延期されたことで、新たなトレーラーへの期待が再燃している。前回の主要な情報更新から数ヶ月が経過し、ファンの焦燥感は高まっている。ロックスターが前回延期を発表した際、ほぼ即座にトレーラー2を公開することで衝撃を和らげた——多くのファンが暗黙の謝罪と受け取った措置だ。当然ながら、コミュニティは今回も同様の対応を期待している。
先週の発表の余波が収まる中、今月末までに第3弾トレーラーが公開されるのではないかという憶測が高まっている。しかし今回は、ファンが求めているのは単なる映像美だけではない。具体的なもの、つまりゲームプレイ映像を求めているのだ。
ファンが次期トレーラーに求めるもの
最初の2本のトレーラーでは、双子の主人公ルシアとジェイソンが紹介され、バイスシティのビーチや街並み、ネオンのスカイラインが壮大なショットで映し出された。見事な雰囲気作りではあったが、最も重要な要素──実際のゲームプレイが欠けていた。あるファンがSNSに書いたように「世界は見せてくれたが、その中でどう生きるかは見せていない」のだ。
この不満は理解できる。GTA Vの発売前キャンペーンでは、スカイダイビングやテニス、カーチェイス、銃撃戦といったゲームプレイに特化したトレーラーが公開され、期待感を形作る助けとなった。対照的に、GTA VIのトレーラーはプレイ可能な世界のデモというより、映画の予告編のような印象だ。運転や射撃、新メカニクスの断片的な映像さえあれば、信頼回復に大いに寄与するだろう。
映像のみ公開のリスク
ロックスターが再び映像シーンのみに焦点を当てる選択をすれば、最も忠実なファンさえも遠ざける危険性がある。期待は依然として膨大だが、忍耐は限界に近づいている。度重なる延期と数ヶ月にわたる沈黙で、多くのプレイヤーはすでに疲労感を抱いている。ゲームプレイを避けたトレーラーが再び公開されれば、ロックスターが未完成のシステムを隠している、あるいはマーケティングサイクルを不必要に引き延ばしているという批判を招きかねない。これは回避可能なミスであり、簡単に修正できる問題だ。
GTA Online 2が脚光を浴びる可能性は?
次期トレーラーがGTA Onlineの未来をほのめかす可能性も噂されている。ロックスター公式サイトの最近の動きから、シングルプレイキャンペーンと同時に刷新されたオンラインプラットフォームが導入されるのではないかという説が浮上している。マルチプレイヤーの進化が進行中であることを確認したいプレイヤーにとって、短い予告でも十分満足させるだろう。
それが実現するか否かにかかわらず、ロックスターには単純な選択が迫られている。グランド・セフト・オートVIが実際にどのようにプレイされるのかを世界に示せ――見た目の美しさだけではなく。確かに、またしても映像美を誇示するショーケースは視覚的に圧倒的だろう。しかし、この10年にも及ぶプロジェクトが遂に完成間近であるという確かな証拠を求める声の高まりを鎮めることはできない。ファンが求めているのは、さらなる約束ではない。ゲームが息づいている姿を見たいのだ。